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一度は復職をしたのに、期間を開けずに再休職。
結局、無駄な遠回りをしたんじゃないの?
そんな風に思うかもしれませんが、復職を経験してみて、それは決して無駄なことではなかったと気づくことができました。
遠回りして気づけたこととは
自分の気持ちを無視しないということでした。
目次
家計のためにと復職をした
休職中は退職という選択肢は全く頭にありませんでした。
その当時、家計は2馬力じゃないと到底やっていけないと思い込み、またマイホームを購入したばかりだったので、復職は必須条件なんだと思っていました。
勤務形態は正社員。今後、子供の教育費や住宅ローンのことも考えると、パートなどと比べると生涯賃金の差があるので、正社員でいることがベストなんだと思い込んでいました。
簡単に言ってしまえば、選択肢の幅が広げられず、頭がカチコチだったんですね。
復職を考えていたのにも関わらず、当時の気持ちを振り返ってみると、本音ではやっぱり仕事したくない。
早く仕事したい、復帰したいという人もいると思います。大半は真面目な方で、そんな人は本当に仕事が好きな人なんだと思います。
でもわたしは、なんとなくで入った会社で、特に目標もなく働いてきて、慣れないワーママ生活で適応障害になってしまった。
もうその時点で、働き続ける心が折れてしまっていたのかもしれません。
それでも心の声を無視して、復職を目指すことになったのです。
復帰したのは同じ職場
休職期間が終わるときに会社との面談で、異動をするのか、元の職場で復帰するのか、どちらがいいかという提案がありました。
元の職場で復帰を決めた理由は2つありました。
1つ目は、その職場には子持ちのママさんが比較的多く働いていて、子育てをしながら働くことにある程度寛容な職場であったことでした。
2つ目は、もともとわたしが適応障害になったのはパワハラとかの極端な人間関係ではなかったことでした。
「この子覚えが早いね」と周りに言われて、それからは「これが出来なきゃいけない」「出来て当たり前」という風に、自分自身にプレッシャーをかけてしまうのが原因にありました。
だから自分の中で考え方を変えれば、復職しても今度は大丈夫だろう安易に思い込み、以前と同じ職場に復帰することを決めてしまいました。
人間関係は決して悪くはなかった
復職してから職場の人たちは、温かく迎え入れてくれたと思います。
ですがやっぱり元のように接してくれることはありませんでした。
どうして休んだのか、本当に体調が悪かったの? と直接聞かれることはなかったですが、以前よく話していた人と話をする際にはどこかよそよそしい感じがして、変に気遣われている感じがしました。
私の部署はそれなりに人数も多く、人数も多ければそれぞれの考え方があるので、以前と変わらない人もいれば、ちょっと素っ気なくなる人もいました。
「そんなもんだよ」「受け流してマイペースに行こう」と考えもしましたが、悪い考えに一度とらわれてしまうと、そこから這い出るのが難しかったです。そうなると体の調子も悪くなってくる。調子が悪いと、どんどん良くない方に考えてしまう悪循環に陥ってしまいました。
失敗して分かったこと
良くない悪循環で、それを我慢しながら働きつづけていたある日、特に悲しくもないのに涙が溢れてくることが増えました。
朝ごはんを用意している中で、ふと立ち止まると泣きそうになっていたり、会社に行こうとしても体に力が入らなくなってしまう。
初めて適応障害になった時ほどひどくはないけれど、またぶり返してしまったんだと気づき、すぐに病院を受診すると先生から、会社に行けてない状況なのでとりあえず休職しましょうと言われました。
こうして再休職になってしまったのですが、もうその時点で退職を考え始めていました。
再休職になって、ようやく、やっと気づいたことは、メンタルを病むほどまで我慢してこの会社にしがみつく必要なんてないということでした。
退職してしまったら子持ちのママは、今後正社員での復帰は難しいです。
それでも、自分の体を犠牲にして定年まで働くことはわたしには考えられませんでした。
1度目の休職中で、素直に心の声に従って辞めていたら良かったかもしれません。
ですが遠回りしてようやく気づけたそれらは、1度復職して再休職してしまったからこそ、身に染みて感じることだと実感しています。
はたから見れば、容量悪いよなんて思うかもしれませんが、わたしの場合は慎重に慎重を重ねて自分なりの答えの出し方だったと思います。